チンチラを飼うときに必ず必要になるのがケージと飼育用品で、人間に例えれば家と家具です。
ケージの中に居るときでも、なるべく不自由を感じないように考えて揃えることが必要になってきます。
遊び道具もないと退屈しますよね?
でも、”不自由なく”を考えすぎると、今度は必要と思うものがどんどん増えていき、
「どうやって置けばうまく収まるの~?」という状態になってしまいます。
チンチラを飼育するためのケージは、どんなものがいいのか?
また、絶対に必要な飼育用品や、あるとチンチラが暮らしやすいものは何なのか?
これから先は、うちのチンチラのケージと飼育用品を見ていきましょう。
最後にレイアウトも載せておきますね。
ケージレイアウト最新版はこちら↓
ケージ
チンチラは活動的で自分の背丈の倍くらいは軽々とジャンプするので、ケージはある程度高さのあるものが適しています。
うちではステージを取り付けて二階ができるくらいの高さのものにしています。
もっと高さのあるケージも売っていますが、チンチラが誤って落下した場合、三階からだと危険です。
チンチラはとても運動神経のいい動物ですが万が一ということがありますし、高齢になると反射神経は鈍くなります。
誤って落下したときのことを考えると、高さはそこそこが無難だと考えています。
心配しすぎかもしれませんが…
もっと高さのあるケージにするなら、誤って落下しないようなレイアウトにすればいいんですけどね!
ちゃんと考えて3階以上にされてる方もたくさんいらっしゃいます。
愛情あふれてます❤
すばらしい!
うちで使っているケージは、購入した当時の企画では木製のすのこが付いていて、それを底に敷くようになっていましたが、現在は取り外しができる金網すのこが付いています。
ちなみにうちでは初めからすのこは取り外しており使用していません。
うさぎのうたた寝ハウス
ペットを飼育するには必須と言ってもいい、隠れ家となるハウスです。
1人でゆっくりできる場所がないとリラックスできませんよね。
”うさぎのうたた寝ハウス”は、わらと麻ひもでできているハウスです。
チンチラはすぐに何でも齧りますが、食べても大丈夫な素材で、ヒーターも収まる大きさで使い勝手がとてもいいです。
齧ってどんどんあばら家になっていきます。チンチラも齧るのを楽しんでいるようで、たまに食べてもいます。
ボロボロになって隠れ家の役目を果たさなくなったら、新しいものと交換します。
リバーシブルヒーター
うちでは年中活躍している、小動物用の敷くタイプのヒーターです。
スイッチを切っているときでも敷いていたほうが、ハウスが直接汚れません。
ヒーターは表面がプラスチックなので、汚れても簡単に掃除できます。
チンチラが体を温めるときに使います。
うたた寝ハウスの中に敷いています。
表裏で高温中温を使い分けられるリバーシブル仕様で大変便利です。
ヒータは気に入っているようで、スイッチをオンにしていると気が付いて上に乗っています。
電源のオン・オフはスイッチコンセントで管理しています。
チンチラのおへや
これは”絶対にないとチンチラが困る”というものではありませんが、
入っている姿が可愛いすぎる!
ということで迷わず設置しました。
黄色の陶器のお部屋です。
陶器製で冷たいので、暑い季節は喜んで入っています。
体温を調節しているのではないかと思います。
お値段もお手頃でセカンドハウスとして役立っているのでおすすめです。
チンチラは体が柔らかいので、前向きで入ってクルッと逆向きになることができます。
ハンモック
チンチラが休憩する場所です。
これも絶対にないと困るものではありませんが、可愛いと何でも設置したくなってしまうんですよね…
ハンモックは少し揺れるところが魅力です♥
うちでは、100円ショップの布製の手提げバッグのサイド部分を切り開いて自作しました。
小動物用のハンモックはちゃんとしたのが売ってありますが、これでも十分使えます。
横たわって頭だけダラ~ンと出してくつろいでいるところをよく見ます。
砂浴び用のライスストッカー
必須アイテム、久々に登場!
ライスストッカーじゃなくても、もちろんOKです。
チンチラが砂浴びしたときに、砂が外に飛び散らずに体にかかるような、深めの容器がおすすめです。
チンチラの砂浴び専用容器は専門店で売っていますが高額だったので、ライスストッカーを代用しています。
チンチラにとってはお風呂=砂浴びです。
うちでは、宮崎の小倉ヶ浜の砂をついでのときに持って帰り、日干しで乾燥させて使っています。
小倉ヶ浜の砂が切れているときは市販の砂を使います。
市販の砂はどんなものを使っているのか?
砂浴び用の砂はどんなものがいいのか?
それについては↓
チンチラは齧ることが大好きなため、プラスチック製のものは不向きだと思われていますが、執拗に齧り続けることはしないので大丈夫です。
5kg用のライスストッカーが丁度よい大きさで使いやすいです。
うわ~! 今は便利なものがあるんですね。
砂浴び容器とハウスがひとつになった2way商品です。
私も欲しいけど、今まで使っているものがあるから我慢しておこ~。
直径30cmの特大回し車
これはどちらかというと、あったほうがいいと思います。
部屋んぽさせてあげられないときでも、ケージの中に取り付けていれば走って運動することができ、運動不足を解消します。
イタズラしたときや大きな音に驚いたときに突然ガンガン回りだすことがあります。本人は遠くまで逃げたつもりでいるらしいです。
チンチラは体が大きいので直径30cmの巨大な回し車です。体の大きさに合った回し車を使わないと背骨に負担がかかるので、チンチラくらいの大きさだと直径は30cm以上必要です。
形状は置き型よりケージ引っ掛け型のほうが安定し、底面ははしご状より隙間がないタイプの方が安全です。
ケージに取り付けたとき、回し車の底から床材との隙間が狭すぎるとチンチラが挟まれて事故になる可能性があるので注意が必要です。
うちでは日中砂浴び容器を置く場所に夕方から回し車を取り付けます。
夜行性なので夜中ガンガン回ります。
以前アパート住まいだったのですが夜中ガンガン回られると音が響いて近所迷惑なので、仕方なく日中回し車を取り付けて夕方から砂浴び容器に変えていました。
チンチラは、犬や猫と違って”しつけ”ができません。夜中回し車でガンガン回ってうるさいからといって怒っても意味がわからず怖いと思って怯えるだけです。
怖いと思わせてしまうと、チンチラと飼い主の心に距離ができてしまうので、怒らずこちらで考え違う方法で対処します。
一生懸命ガンガン回る姿は小動物を飼った人なら絶対見たい可愛いものですが、音はかなり響きます。
体の大きいチンチラが回し車で走る姿はダイナミックです。
30cmの巨大回し車は、チンチラハウスで金属製の作りのいいものを買おうとすると当時は8,000円しました。
初めは市販のプラスチック製のものを使っていましたが、たまたまチンチラハウスで半額セールをしていたので二つ同時に買い換えました。
ちなみに現在は質もさらに良くなり17,000円になっています。お値段は高額でもさすがは専門店の回し車、安定性が違います。
形状は引っ掛け型ですが置いても使える優れものです。
もうかれこれ10年くらいはお世話になっています。
ところどころ錆びてはいますがまだまだ使えそうです。
回し車のネジ部分にさす潤滑油も専門店で買うことができます。
ただ、すごく元気者のチンチラだと、超高速で回って遠心力に任せて吹っ飛ばされ、それを遊びにする子もいます。(汗)
その場合、ご紹介した横軸があるタイプの回し車だと危険です。
詳しくはこちらの記事でどうぞ↓
ステージ・かじり木
高さのあるケージには必須アイテムで、ステージを使って上に移動します。
上に乗って休憩するときもあります。
ステージはケージにネジで取り付けるようになっている二階です。
食べても大丈夫な木でできているので安心です。
その横にネジ取り付けのかじり木も付けています。
かじり木はその名のとおり、チンチラが齧ってストレス解消?または歯を研ぐのに使います。
チンチラはとても運動神経がが良くバランス感覚もいいので、細いかじり木の上にも平気で乗ります。
どちらも齧って遊ぶので角が丸くなりました。
エサ用のステンレス容器
市販のステンレス容器にエサを入れています。
ケージに引っ掛けられるので、容器がひっくり返る心配がありません。
チンチラは小動物の中でも身体が大きめなので、直径は10㎝くらいあったほうが使いやすいです。
うちではずっとステンレス製のエサ入れを使っていたのですが、陶製のいいものも見付けました。
これなら適度な重さもあるし、邪魔にならない形なので気に入っています。
これはMサイズですが、Sサイズもあります。
両方揃えておくとすごく便利です^_^
牧草フィーダー
チンチラの必需品である牧草を入れておきます。
食べても大丈夫な木でできているので安心です。
牧草フィーダー本体もたまに齧っていて、一部歯型が付き削れています。
ウォーターボトル(裏面フラットタイプ)
ケージにウォーターボトルを取り付けて、好きなときに水が飲めるようにしています。
ボトルの容量は350mlです。
水は通常100mlくらいしか入れませんが、泊りで出かけるときがあるのでこの容量にしています。
裏面がフラットになっているのでケージに取り付けたときに安定します。
トイレ用のお皿
ウォーターボトルの下あたりに、トイレ用に5cmくらいの深さのお皿を置いています。お皿には、砂浴び用の砂が入れてあります。
チンチラは、決まった角隅に用を足すことが多いので、トイレは設置しておくとすごく役に立ちます。
詳しくはこちら^_^↓
敷き牧草
うちではケージの底にまず新聞紙を敷き、その上に小動物用の少し食べても害のないペットシーツ、またその上に敷き牧草(食べられる敷き牧草)を敷いています。
朝の掃除のときに汚れている部分だけを丁寧に取り新しい牧草を追加します。
牧草を追加したときには足に刺さりそうなものがないかを十分にチェックすることにしています。
上から押さえて手に刺さるものがあれば平らにならしておきます。
これでケガが防げます。
昔ハムスターを飼っていたときには紙類を敷いていると執拗に齧ってボロボロにしていたので避けていましたが、チンチラは牧草の下に敷いている紙類まで齧ることはほとんどありません。
うちで使っている牧草はナフコ(ホームセンター)ブランドのショートタイプのものですが、値段もお手頃(現在498円)、長さも丁度いい感じなのでかなり気に入っています。
ナフコの牧草は、見つけて気に入ってからずっと使っていますが、最近売り切れていることが多いです。
先日電話予約して買いに行くと店員さんが、「最近この牧草を買われるかたがたくさんいらっしゃいますけど、うさぎ用の牧草ですか?」と言われました。
どうやら人気商品になっているようです。
ペットシーツ(小動物用)
ペットシーツはたくさん売っていますが、小動物用の”少しなら食べても害がないもの”は少ないです。
うちで使っているチンチラハウスのものは30枚1,000円で1ケージに三枚敷いています。
吸水性も問題ありません。
かじりーず・サイザル麻ひも
これは補修用の”ひも”です。
うちではチンチラのハウスに”うさぎのうたた寝ハウス”を使っており、チンチラが自由に齧って遊ぶことができるので、つなぎ合わせている面が外れてしまいます。
そんなときに、この”サイザル麻ひも”が活躍してくれます。
”かじりーず・サイザル麻ひも”はむ無染色無漂白なのでチンチラが食べても害がありません。
外れてしまった面と面をこの麻ひもで結んでつなぎ合わせます。
幅が3mmに編み込んでありますが、そのままでは使いにくいので適当な太さに裂いて使います。
チンチラに巻き付いて事故が起きないよう、結んだ後、余分に残った部分は切っておきます。
長年愛用しています。
飼育用品のレイアウト
うちのケージの中のレイアウトはこんな感じです(^_^)
- 自作ハンモックの後ろにステージ
- ステージの横にかじり木(とまり木)
- ステージ・とまり木の下にうたた寝ハウス
- ハンモックの手前下に牧草フィーダー
- 牧草フィーダーとうたた寝ハウスの間にトイレ用のお皿
- トイレ用のお皿の横に陶器のおへや
- 回し車は朝~夜は砂浴び容器に変更
- ウォーターボトルは向かって右側面
- 回し車の下に少し見えているのはエサ用のお皿ですが現在は使っておらず、代わりにステンレスのハンガー食器を入り口の扉の下方に取り付けています
なんとかチンチラが使いにくくないように配置できました。
長年飼っていると、途中追加でいろいろ置きたくなるんですよね。
これ以上は無理かなぁ…
まとめ
ケージの中の飼育用品について説明しましたが、必須アイテム以外は飼い主さんの自由です。
チンチラが喜んで使うことを考えるとワクワクしてきますよね!
運動不足解消のために回し車もあったほうがチンチラは喜びますが、ケージの外で遊ばせる習慣がついたときは外に回し車を置いてもいいですね。
チンチラの遊び道具は種類が少ないです。
何かないかな?って探してきましたが、今でもあまり見かけません。
チンチラ用の洋服も売っていれば絶対に買うと思いますが、見たことがありません。
齧り癖があるから作らないほうがいいと思われているのか、そこまでチンチラに愛着を持つデザイナーがいないのかは不明です。
でも想像すると、齧ってボロボロになるのが思い浮かんで笑えます。
前にチンチラハウスでクリスマスのトナカイになれる角が付いたサンタの帽子が売ってあるのは見ました。
かぶせたら可愛いでしょうね!
チンチラを飼ったら、必要なものだけ設置して後から徐々に増やしていくのがおススメです。
配置を考えながらひとつずつ買ったほうが居心地のいい住まいに仕上がります。