人間の顔立ちや性格は十人十色ですが、チンチラも同じです。
現在飼っているチンチラは二匹ですが、それぞれに違った特徴やクセがあり、驚かされることがあります。
それをよく観察し、個体に合わせて対応することは、チンチラに与えるストレスを最小限にとどめることにも繋がります。
うちで飼っている二匹の特徴やクセを順番に説明していきます。
ラムネ
名前や生年月日
種類 | シナモン(ホモベージュ)♀ 目の色が赤です |
名前 | ラムネ |
生年月日と年齢 | 2006年3月3日生まれ 14歳 |
呼び名 | ラムちゃん |
好きな食べ物 | りんご・レーズン・小松菜 |
今までにかかった病気 | 不正咬合・子宮水腫・ソアホック |
特技はバック宙
ラムは、一階の陶器のおへやの上から体をひねって二階のステージに着地する”バック宙”をします。
喜んで興奮しているときはこのバック宙を2~3回連続でするので心配になります。
なにせ高齢なので、 心臓に負担がかかりそうで怖いです。
心臓も内臓も強いんだなぁと思います。
人間でも同じですが長生きの条件です。
高齢になっても運動神経が衰えないところは素晴らしいです。
笑ってしまう行動
嬉しいと首を振って歩きながら縦に2、3回ビョビョンッ!と飛びます。
後ろ足だけで飛んでいます。危ない人みたいです。
それを目撃したときは毎回思わず「それは何ですか??」と言ってしまいます。
あと、嬉しくて興奮したときに”しゃっくり”が数分止まらなくなることもあります。
笑う
ラムは、たまに笑ったような顔をするときがあります。目が三日月の形になっています。
動物は人間と違って表情はないのが普通ですが、ニヤッとしたその顔は確かに笑っています。
不思議です。
うちにお迎えしたときから今まで
ラムは、生まれて3ヶ月でうちにやってきました。
初めはとても警戒心が強く、いつもハンモックの陰に隠れていました。
当然ケージの外に出でくることもなく全然触れませんでした。
少し慣れてきて触ることができても、指を噛まれることが何度もありました。
チンチラは大きなねずみなので、強めに噛まれると危ないです。
きっとすごく怖かったのでしょう。その状態がだいぶん続きました。
私はデリケートな性格の子とあまり関わったことがなかったのもあって、ラムを慣らすために触ろう触ろうとしていましたが、うちの家族のひとりが”ケージの外に出て遊ぶことが楽しいと思えるようにしないと慣れないから、触ろう触ろうとしないでドアを開けて出てくるのを待つようにしないと” と言いました。
確かに、そうですよね。
自分が自分が…じゃなくて相手のことを考える。
それは人間関係でも同じことが言えそうで…反省しました。
ラムの意思を尊重してドアを開けて声をかけて待つということを実戦したら、いつしか自分で外に出てくるようになりました。
自分に悪いことはしないということがわかって納得して出てきたのです。
その後、仲良くなるのに時間はかかりませんでした。
噛むこともなくなりました。噛んだらこちらが痛いのを知っています。
ねずみとここまで仲良くなれるとは思いませんでした。
初め警戒心が強い分、心を許すまでに時間はかかっても、一旦心を許すまでになると本当に信頼してくれているようです。
飼い主を信頼してくれるようになってからは人間自体にも慣れたようで、知らない人でも必要以上に怖がったりはしません。
自分に悪いことはしないだろうと思っているのでしょう。
でも、警戒心が強い本来の性質も変わったわけではなく、音にもすごく敏感です。
そのときの状況を自分で考え大丈夫なのかを判断しています。
ラムは不正咬合という歯の疾患をかかえていますが、どうしても我慢できないくらいに歯が伸びたときには私の腕にうずくまって訴えます。
そのときはすぐに病院を予約して臼歯カットに連れて行きます。
性格はとても優しく、膝に乗っているときに話しかけるとじっとして話を聞いてくれます。
私が遊びたくて触ったときはいつも相手してくれるので嬉しいです。
抱っこやなでらるのが大好きです。
最近はケージの外に猫用の高さのあるサークルを設置しているので、掃除のときには膝に座ったりサークル内を走り回ったりして遊んでいます。
走り回るときは、たまに人間がするスキップのように縦にピョンと飛んだりします。
喜びを体で表現しているように見えます。
一緒にいることが嬉しいのでしょう。
ラムは優しいけど気は強いので、こちらがからかうとたまに鳴いて怒りますが、引っ張らない性格なのですぐに機嫌を直してくれます。
ちなみにチンチラは怒ると「ヴェッヴェッ!」と鳴きます。口が狭いので、そういう声になるように思います。
人間もそうですがねずみにも頭の良し悪しがあるようで、ラムは飼い主の私が言うのもなんですが、とても頭のいい子です。
行動を毎日観察しているとそれがよくわかります。
もうけっこう高齢なのに、バック宙をしたり回し車でガンガン走るのを見ると心配ですが頼もしいです。
ムサシ
名前や生年月日
種類 | スタンダードグレー ♂ 目の色は黒です。 |
名前 | ムサシ |
生年月日と年齢 | 2006年4月15日生まれ 13歳 |
呼び名 | ムーちゃん |
好きな食べ物 | いちご・レーズン・小松菜 |
今までにかかった病気 | 目のアレルギー |
ムーちゃんのクセ
嬉しいと左手(左手限定!)を自分で数回続けて齧ります。
頭や首をなでた後によくやります。
照れ隠しの一種かな?と思います。
うちにお迎えしたときから今まで
ムーちゃんは、生まれて2ヶ月でうちにやってきました。
最初から触れましたが、なんだか怯えていて仕方なしに大人しくしているように見えました。
慣れているわけではなかったのでしょう。
ムーちゃんをうちにお迎えしたとき、元の飼い主さんからメールをいただきましたが、そこには、”陸送の間、お風呂に入れて洗ってあげてないので、着いたらすぐにお風呂に入れて洗ってあげて、ドライヤーで乾かしてください”と書いてありました。
チンチラは普通、お風呂には入れません。
チンチラのお風呂は砂浴びだからです。
お風呂に入れて洗い、その後ドライヤーで乾かすことはチンチラにとっては”怖いこと”です。
ストレスになっていたのではないかと思います。
ムーちゃんも現在慣れてはいますが、ラムのようにオープンではありません。
触られたくない時間がラムより多く、そんなときに触ろうもんなら鳴いて怒ります。
頭と首は触られるのが好きなので怒りませんが、背中はあまり好きではないようです。
それでも強く噛んだりはしません。ムーちゃんも噛んだら痛いのを知っています。
どちらかというとこだわりのないラムに比べると気難しいやかましもんで機嫌が直りにくいです。それは、男のプライドからなのか、幼少期のお風呂の記憶からなのか…不明です。
こちらからは、怖いと思う気持ちが過剰なせいで、自分にプラスになる安全だという判断が正確にできていない…そんな感じに見えます。
もっと正確な判断ができればムーちゃんが楽しいと思えることも増えるのになぁ。
しかし、私が毎日一生懸命愛情を注いでいるのはわかっているようで、朝のケージの掃除のときは挨拶に出てきます。
それだけでもありがたい(*^_^*)
ななお
人間での年齢
チンチラの14歳は人間では何歳になるのでしょうか?
チンチラの年齢を人間の年齢に換算するサイトを見付けました。
あなたの14歳のチンチラは、それが人間だった場合、114歳になります
(現在、age-converter.comではチンチラの年齢の計算方法は掲載されていないようですね。以前は掲載されていましたので、この記事ではそれを参考にしています)
さっそく計算させていただいたところ、チンチラの14歳は人間では114歳でした。
ちなみにギネスブックに載っているチンチラの最高年齢は29歳です。うちの子もそれくらい長生きして欲しいですが…29歳となると難しいでしょうね。
上記のサイトでは15歳までの計算しかできないようになっているのですが、チンチラは10歳からは人間の9歳ずつ歳をとるようなので、その計算に基づいてチンチラの29歳を計算してみたところ、249歳になりました。249歳とは驚きます。
〈2024年7月8日追記〉
29歳のチンチラが249歳!?なんてことはないですよね(汗)
現在はチンチラの人間での年齢の計算方法が変わっているようなので、そちらのほうが参考になるかと思います。
チンチラの性格もいろいろなので、慣れ方に個体差はありますが、二匹とも慣れており、頭と顔はいつでも喜んで触らせてくれます。
うちでの毎日を楽しいと思ってもらえるように努力していきます。
まとめ
チンチラを二匹飼っているからわかることですが、個体によって性格や嗜好が全然違います。
これは、動物ならどんな種類でも言えることでしょう。
遺伝による性格や嗜好に、育った環境による変化が加わって成長していくものと思われます。
チンチラを小さいときから飼うと、よっぽど臆病な性格でない限りある程度慣れますが、慣れ方には個体差があります。
飼い始めるときに性格まで判断することはできないので、人懐っこい子に当たるかどうかは運に左右されます。
しかし、人懐っこい子だといつも遊んでくれるので、チンチラとの生活はすごく楽しいものになりますよ!
今回、チンチラの人間での年齢を調べたついでにギネス記録も調べましたが、ギネス記録のチンチラが29歳だったのには驚きました。
よっぽど身体も丈夫だったんですね。
飼い主だったら誰もが夢見る最高年齢のギネス記録。
できるだけ長生きしてそばにいて欲しい気持ちの裏返しです。