こんにちは、norikoです。
アルビノを知っていますか?
動物で言うと体が白くて目が赤い個体です。
人間も動物に含まれるので、当然人間にもいらっしゃいます。
チンチラにもアルビノはいるのでしょうか?
もちろんいます^_^
アルビノの種類とチンチラのアルビノ、チンチラのアルビノ誕生に係わっている遺伝子が何なのか、また、アルビノは劣勢遺伝だから体が弱いのかを調べ、自分なりに考えてみました。
アルビノの種類
そのアルビノにも、
- メラニン色素を全く生成できない(t-アルビノ)
- メラニン色素を少し生成できる(t+アルビノ)
の2通りが存在します。
ということは、白くて色素をほとんど持たない子と色素を少しは持っているがいるんですね。
チンチラのアルビノの種類
チンチラにもアルビノがいます。
アルビノホワイトという名前を聞いたことがあります。
アルビノホワイトはチンチラの種類で言うとピンクホワイト。
チンチラのアルビノはピンクホワイトだけ?
他にもいると思うんですよね。
目の色や耳の色から推測すると、ベージュ(シナモン)もアルビノっぽい。
ホモベージュは目がロゼピンクでヘテロベージュは赤ルビー。
アルビノの種類で考えると、ホモベージュやホモベージュ・ピンクホワイトはt-アルビノに当たり、ヘテロベージュやヘテロベージュ・ピンクホワイトはt+アルビノに当たるのではないかと…
ヘテロベージュは耳に”そばかす”があるんですよ。
そばかすはメラニンが生成されたことの証だと思うんですよね。
チンチラのアルビノ誕生に係わっている遺伝子
動物のアルビノは目の色が赤。
チンチラの赤目の子の誕生に係わっている遺伝子はベージュ(PW)です。
ということは、チンチラのアルビノ誕生に係わっている遺伝子もベージュ(PW)なのではないかと思います。
アルビノは劣勢遺伝だから体が弱い?
アルビノとはメラニン色素を生成できない(又は少し生成できる)個体のことでした。
劣性遺伝とは同じ遺伝子が2つ結び付いて初めて表面化する遺伝のことです。
”劣性”というと、なんだか良くないイメージを受けがちですが、そういう意味ではありません。
別の表現では”潜性”(せんせい)とも言われます。
チンチラの劣性遺伝子とはバイオレット(v)の遺伝子のように、2つ結び付かないと見た目がバイオレットにならない遺伝子のことです。
バイオレットのチンチラの遺伝子コードはv-v / pw-pwですが、バイオレットの遺伝子を1つだけ持ったチンチラの遺伝子コードはv-pw / pw-pwとなり、見た目はスタンダードグレーです。
遺伝子学で劣性遺伝子は小文字表記されます。
アルビノは確かに劣性遺伝です。
両親がアルビノの遺伝子を持っていて、それを両方から受け継いで初めてアルビノが誕生します。
しかし、両親は見た目が必ずしもアルビノというわけではなく、”アルビノの遺伝子を持ったアルビノではない個体”(アルビノの遺伝子を1つだけ持った個体)であることも多いです。
アルビノは劣性遺伝だから体が弱いのでしょうか?
アルビノは視力が弱く、日差しに弱いことは知られています。
そして、メラニン色素を生成できない(又は少し生成できる)ため皮膚がんになりやすいとも言われています。
そういった点から考えると、確かに体は少し弱いということになるかもしれません。
しかし、それは劣性遺伝だからではなく、メラニン色素を生成できない遺伝子を受け継いでいるからです。
短命であるという情報もありますが実際は、アルビノが短命であるという医学的な根拠はありません。
まとめ
チンチラにもアルビノがいます^_^
目の色が赤のチンチラはアルビノに当たり、目の色の濃さ(色合い)でアルビノの種類のうちのt-アルビノとt+アルビノに分かれるのではないかと思います。
ということは、チンチラもアルビノの個体は黒目の個体よりも視力が弱く、日差しに弱いことが考えられます。
しかし、視力が弱くても、全然見えないわけではないし、生まれつき視力が弱いのなら本人としては違和感はないでしょう。
日差しに関しても、チンチラを屋外に出すことはめったにないので普通に生活していくには問題はなさそうです。
アルビノの劣性遺伝に関しては、”劣性”という表現が良くないイメージを受けますが、視力が弱く日差しに弱いこと以外は報告されておらず、病気しやすいわけでも短命なわけでもありません。