こんにちは、norikoです。
最近、チンチラを飼っている方が増えてきていますね。
ふわふわな姿は、見ているだけで超癒し系^_^
一度飼うと病みつきになります。
一緒に遊ぶには適度な大きさがあるのも魅力です。
可愛いです(*^o^*)
頭はいいし、体が強い子はすごく長生きします。
大げさかもしれませんが、チンチラを一度飼うとチンチラの居ない生活なんて考えられない!
それはチンチラが、とても愛情深い動物だからだと思います。
こちらが愛情を注げば注ぐだけ返してくれる…
そんな、大人気の愛情深いチンチラですが、いざ飼育するとなると危険なことを先読みして病気や事故から守らなければなりません。
チンチラとの長い生活の中で気が付いたり覚えたりしたことの中から、飼育していく上で注意することをいくつかお話ししたいと思います。
エサ・飲み水で注意すること
チンチラの歯は一生伸び続けるため歯を摩耗するエサが必要です。
一番いいのは牧草、次にすり潰して食べる硬めのペレット。
可愛いとおやつをいろいろあげたくなってしまいますが、本当はチンチラのエサは牧草とペレットだけで十分だそうです。
個体にも食べ物の好みがあり、牧草が大好きでよく食べる子と食べない子がいます。
牧草が苦手でその上ペレットもあまり好まず、柔らかいものばかり食べて育つと遺伝的要因での不正咬合ではなく後天性の不正咬合になってしまいます。
若い頃から牧草をよく食べて育ち、大人になってからもよく食べる子は不正咬合になりにくいです。
不正咬合は治療ができる病気です。
でも、完治することはなく、発症した後はずっと治療が必要です。
定期的な治療をしていくうちに心臓病になった場合などは吸引麻酔すら施せなくなり、不正咬合の治療ができなくなってしまいます。
そうなると本当に手の施しようがありません。
そういった点から考えると、不正咬合は発症率が高い病気で治療もできますが、チンチラにとっては致命的な病気です。
そうならないためにもチンチラが食べてくれそうな牧草を見付けて随時試してみることです。
ただし、ここで言う牧草とは食べ放題にしていい牧草のこと。
チモシーが代表的です。
アルファルファは食べ放題には向きませんのでご注意ください。
小麦を使っていないフードを食べてもらったほうがチンチラちゃんのためにはいいんですよね。
飼い始めたチンチラがまだ小さいうちは、体の大きさに合ったサイズのウォーターボトルを使いますよね。
口も小さいし、大きめのウォーターボトルでは水がたくさん出て来てビックリしそうです。(この章の最後に注意事項(!)のご案内があります)
それでも、チンチラが成長して少し大きくなった頃にはウォーターボトルも大人チンチラ用のものに取り換えないと今度は飲みにくい…
少しずつしか出て来ないからです。
そんなときに大きいサイズに交換し、飲み口のボールもちゃんと入り口まで下りてきているのでこれで良し!と思いきや?
注意することがあります。
チンチラが少し成長してサイズの大きいウォーターボトルに交換はしたものの、水の量は少しでいいかなと思い、ボトルの4分の1ぐらいしか入れないとします。
その状態で観察したところ…
チンチラが水を飲もうとしても出てきません。
ボトルに対して水の量が少なすぎると、チンチラが入り口のボールを押して水を飲もうとしたときに水の重さが軽すぎて入り口から入る空気と水の移動が上手く行われず、水が出て来ないことがあるのです。
チンチラ本人は水が飲みたいのに出て来なくて、アタフタ。あれ?あれ?
気付くのが遅れるとチンチラが危険なので、水を替えたときにはよく観察しましょう。
ウォーターボトルには水を半分以上入れるのがおすすめです。
遊び道具で注意すること
回し車はチンチラのケージ内でのストレス解消にとても役立つものです。
でも、取り付け方やサイズによっては非常に危険なものにもなります。
まず取り付け方ですが、下方に取り付けすぎるとチンチラが挟まって怪我をする恐れがあります。
下方に取り付ける場合は、床面と回し車にチンチラが入っても大丈夫な(挟まれない)スペースは空けるようにしましょう。
サイドにも同じことが言えます。
回し車の上部にチンチラが乗り、そのまま回ってサイドに落ち、ケージと回し車の間に挟まれてしまうことがあります。
回し車とケージ面にも挟まれないようにスペースを空けましょう。
運動神経がいいチンチラは好奇心旺盛!どこにでも乗ろうとします。
回し車の上部に乗って転がるのを楽しむこともあるんですよね…
とにかく油断できません(^_^;)
それから、今度は上方に取り付ける場合。
ケージの中の上方に取り付ける場合は、チンチラが着地できる物(ハウスなど)が無ければステージを取り付けなければなりません。
チンチラはとても運動神経がいい動物ですが、興奮しているときや物音に驚いたときに急に高いところから飛び降りると勘が狂って怪我をする恐れがあります。
できる対策はとことん施してチンチラを守りましょう。
次は回し車のサイズです。
体に合ったサイズを選びましょう。
回し車の直径がチンチラの背丈より小さいと、回る時に背骨に負担がかかって体に良くありません。
チンチラが大人になったら直径30㎝以上のものがおすすめです。
また、チンチラが子供でも回し車を上手に回せる子なら大人用の直径30㎝の回し車でもOKですが、その際は回し車のサイドに軸が付いていないものにした方が無難です。
最近飼い始めた”ななお”は生後1カ月ちょっとでうちに来ました。
まだとても小さかったので、直径21㎝のプラスチック製の回し車から使い始めました。
回って遊んでいる様子を確認したら上手に回っていたし、本人もかなり喜んでいるようだったので常時取り付けておくことにしました。
その”ななお”も生まれて2カ月半が経ち、回るときの背丈が直径21センチの回し車でギリギリになりました。
そこで、スチール製の横に軸がある直径30㎝の回し車に交換しました。
横軸のあるタイプの回し車とはこちら↓ 乗っているのはラムネ^_^
交換してすぐの確認のときには問題なく上手に遊んでいたので2~3日取り付けておいたのですが、あるとき回っている姿を観察していると、とんでもないことに…!
小さい体でガンガン猛スピードで回っていたのですが、本人が走るのをやめて止まった瞬間、回し車の外に放り出されて着地しました。
スチール製なので、本体の重さも手伝い遠心力でそのまま飛ばされてしまったようです。
多分、本人はそれも遊んでいるつもりなんでしょうが、放り出されるときに回り続けている横の軸で頭や首を痛めるイメージが浮かびました。
これはいかん! (>_<)
本人は着地にも成功して満足そうでしたが…
チンチラって本当に運動神経抜群なんですよね。
とはいえ、やはり少しでも危険を感じたら行動に移すのみ。
とりあえず、元の直径21㎝の回し車に戻し、新しく直径30㎝の横軸のない回し車(プラスチック製)を買い、現在はそれを取り付けています。
横軸のない回し車なら、本人が止まるのとほぼ同時に回し車本体も止まるので吹っ飛ばされることはありません。
直径が30㎝の回し車は大人になっても使い続けられるので、安全性を考えてこのままいこうかなぁ…と思っているところです。
大人になって体重が増え、気持ちも今より落ち着いて無茶な回り方をしなくなったときにはスチール製のもありかなぁ。
遊具やおもちゃをケージに追加するときには、使い始めによく観察して安全かどうかの見極めが必要です。
わら製のハウスやおもちゃにはケージに固定するための紐が付いているものがあります。
この紐ですが、使わないのなら切っておくことをおすすめします。
飼い主が見ていないところでチンチラに紐が絡まってしまい、思わぬ事故に繋がる可能性があるからです。
紐には注意しましょう。
健康管理で注意すること
定期的に体重を測ることをおすすめします。
体重の増減を飼い主が把握することは重要なことですね。
一番心配になるのは体重が減ってきたときです。
それで食欲もないなら、病院行きが確定します。
体重の増減がないときは安心してしまいそうですが、その場合でも体が痩せてきているときもあるので注意します。
極端な話ですが心臓肥大になると体は痩せてきていても、大きくなった心臓の分の重さが増えるので、体重にはあまり変化がなかったりします。
しかし、心臓肥大になると呼吸の仕方がいつも違う(呼吸が荒い)ことが多く、見た目でも判断できるので何か変だということはわかります。
体重測定のやり方ですが、プラスチック製のクリアケース(取っ手が付いている救急箱のようなもの)にチンチラを入れて測るのがおすすめです。
箱に入れ、一瞬だけ蓋をして急いで測ることもできますが、外の様子がわからない暗い狭いところに入れるとチンチラはすごく暴れます。
怖いよ~! 出してよ~! という感じ。
その点、クリアケースだと光も入るし外の様子もわかるので暴れません。
ゆっくり測れますよ^_^
なんて、ついこの間までは思っていたのですが、うちの なな尾については通用しませんでした(^o^;)
クリアケースを閉める、ほんの一瞬の間にスルッと逃げ去ってしまいます。
超体育会系なので、運動神経が半端ない!!
ということで、吊り下げ式の測りを購入してキャリーケースごと測ることにしました。
測りの近くでおやつをあげると、測りの上で大人しく食べている子をネットではよく見かけるんですけどね…
うちは無理そうですわ(^o^;)
お迎えする直前にペットショップが健康診断を受けさせるところもあるみたいですね。
それで問題がなかったら飼い主の元にチンチラちゃんが来ます。
しかし、健康診断は飼い主の判断でお迎え後に受けることが多いです。
お迎えして、飼い主に少し馴れてきたあたりで受けるのではないかと思います。
馴れていないのに病院に連れて行くと怖さが倍増しそうです。
ちなみにうちは病気の可能性があるとき以外の診察(健康診断)を受けたことはありません。
当時、チンチラを飼育している人が少ないこともあり、健康診断ができることも知りませんでした。
現在はチンチラも健康診断をしてもらえます。
お迎えして馴れてきた時点で、一度健康診断に連れて行くというのが理想的です。
それから、病気の兆候がなくても高齢になったら健康診断を受けることをおすすめします。
今までに牧草をたくさん食べて歯がとても丈夫な子だったとしても、高齢になったら状況が変わることがあります。
高齢になると段々硬い草(一番狩りなど)が食べにくくなり、歯の摩耗が追い付かなくなることがあるからです。
今まで体が丈夫な子でも10歳を過ぎたら一度健康診断を受けた方がいいと思います。
健康診断を受けて何も見付からなかったら、それはそれですごく嬉しいですよね。
「もっと長く一緒に居られるよ!」と言われているような気になります。
おまけ…チンチラは何でも齧ってから考える!
チンチラを病気や事故から守るための注意点について、いくつかお話ししてきました。
最後にもうひとつ。
チンチラは齧ってから考える習性があります!
考えた後に齧ることはしません。
そして、齧るだけならまだしも、そのまま食べてしまうことも多い。
チンチラが動き回る範囲に食べてはいけないものは置かないことです。
この世に、チンチラが食べてはいけないものは非常にたくさんあります。
ケージの中の飼育用品についても注意が必要です。
ケージ内のトイレやエサ入れがプラスチック製の場合は、プラスチックを執拗に齧るクセがないかを念入りに確認し、布製のハンモックについても執拗に齧って繊維を食べてしまうようならその子には合いません。
安全のために、齧っても大丈夫な材質のものに交換するか取り外すかしないといけません。
まとめ
チンチラが快適に生活するためには、できるだけ退屈しない環境作りが必要です。
可愛いチンチラのためなら、美味しい食べ物や楽しい遊具をたくさん買ってあげたくなりますよね。
でも、選び方や使い方によっては危険がいっぱい!
今までにあげたことのない食べ物をあげるときには事前に大丈夫なのかを徹底的に調べ、新しい遊具やおもちゃを入れてあげるときには使い始めによく観察して安全なのかを見極めることです。
大切なチンチラを病気や事故から守りましょう。